2009年8月30日日曜日

ひるがの高原バード・ウォッチングⅢ


  朝起きると雨は小降り。昨夕、ロッジ近くの食料品店で買ったコーヒーやパン・野菜などで朝食を済ませ、大日岳の登山口へ向って歩くが、結構な勾配で息が切れる。
 この道に沿って点在する建物は、どれも別荘らしい立派な造りだが、傾斜がきついので、基礎を作るだけでも相当な出費が必要だろう。
 この地でカッコウをカメラに納めたが、霧雨で、もやって見難い。

 ロッジの奥さんに御礼を言って、昼御飯の推薦店を教えて戴き出発。
 教わった蕎麦屋さんは最初とんかつでスタートして蕎麦を追加したそうで、カツと蕎麦はちょっと首をひねる取合せなのだが、肉がとてもやわらかでサッパリしていて、蕎麦と合うのは驚き。前日の蕎麦屋さんと比べて、企業努力と言うか、姿勢が違うな~と2人で納得しながら賞味した。

 ロッジから蕎麦屋さんまでの道に沿って別荘の広告の旗が何本も建っていた。相方が以前新聞で広告を見て、せせらぎがあって、チョッと惹かれたというので、見に行く。ひるがのと違って結構大きなエリアに沢山の区画された土地と家がある。客が少ないようで、店員が車に乗せて熱心にあちこちを回ってくれた。一番最初に見せてくれた土地が日当りとか平坦度とかが良くて、5百万。う~ん、イメージが違う。『永住してる人いますか?』 と問うたが、『いない』 そうだ。

 固定観念かもしれないが、別荘と言うのは八ヶ岳で見たような広い土地に、暖炉がついた洒落た家が建ち、ローバーかVolvoの四駆を無造作に停めて、犬が2匹昼寝してる南面したサンルームでブラームスを聞きながら、鳥の写真を整理するジイちゃん、そんな余裕が欲しい。

 ということは、当然お金が必要ということなんだな。

 よし! 今からでも遅くない、働いて稼ぐぞ!

2009年8月27日木曜日

ひるがの高原バード・ウォッチングⅡ

  前回のように4時起きして行くのは体力的にも無理があるので、前泊して朝早く鳥を見ることになった。オオアカゲラを見た別荘地のコテッジが楽しそうだったので探したら、評判のいいWest Villageという貸し別荘が予約できた。

  調理器具やガスレンジも揃っているので食材持参も考えたが、1泊しか出来ないのに、夕食から準備したのでは、くたびれ果てるだろうとインターネットで探したら、5分ほどの距離に評判のいいイタリアン・レストランOWLと言う店が見つかり、予約を入れた。

  ログハウスに泊るのは初めてだったので、日増しに期待感が膨らんでいくのだが、天気予報が
日増しに悲観に傾いていく。

  最終的に出発の日は朝から雨! 

  一先ず、昼は以前よく行った郡上八幡の蕎麦屋へ寄ったが、ひどくアリキタリの味になっててガッカリ。若い女店員に以前はオジイチャンがいたけれど‥‥?と問うたら、2年前に引退して、今は時々店に来るとの返事。ジイちゃんがいないとこうなるのか~。
 
  店を出て運転しながら嘆いていたら、相方のインスピレーションが働き、雨なら人が少ないだろうから、牧歌の里の温泉に入ろうと決した。で、駐車場に到着してみると、なんと車は3台だけ。温泉に入ると、なんと客は3人だけ! 
雨の露天風呂も風情があって、伸び伸びと温泉を楽しませて戴きました。

  West Villageに着いて、荷物を降ろし、ログ・ハウスに入って驚いたのは室内が清潔なこと。特にバスは、どうやったらこんな風に維持できるのだろう? っていうぐらい奇麗に保たれている。相方は疲れたので、2Fに布団を敷きオヒルネ。

 そうこうするうち予約した夕食の時間になったので、ぶらぶら歩いて
OWLに到着。ほんのりと都会的な香がする若向きのバーで、エスカルゴなどつまみにジンをいただき、気分はリラ~ックス。
 
  食事の後は店から20mほどの蛍が飛びかうスポットへ。何十年振りかにホタルを見て、あ~こんなに明るかったのかって驚き。子供の頃に家の周りに飛んでたな~!

  その夜は豪雨ってほどの強い雨。ログ・ハウスは天井が無いので、結構雨の音がキツイ。僕はジンでぐっすり寝ていたが、それでも時々雨音で目が覚めた。

2009年8月17日月曜日

ひるがの高原バード・ウォッチングⅠ


 暫く前のことですが、4時起きしてひるがの高原へ鳥見に行きました。

 キャンプ場近辺に鳥が多いと聞いていたので、駐車場に止めて車の外に出るなり右から左から鳥の歌声で大興奮。ただ男流一眼こと青いルミックスG1+200mm望遠+オリンパスTCON-17にナカナカ捉えることが出来ません。朝の鳥は早い!

 暫くして冷静になって見ると、ホオジロなどそれほど珍しい鳥ではありません。で、もう少し奥に行こうと車を移動させると、別荘地帯に入りました。

 去年の秋に鳥見目的で八ヶ岳ロッジに泊り、周りを散策したところ、一帯は関東の大手私鉄系不動産会社が開拓した大規模な別荘地帯で、別荘生活もナカナカ渋いな~と思ったのですが、ひるがのの別荘は御当地の不動屋さんが開発販売して、ずいぶんと小ぶりで、その分オーナーが若い。

 これでは近所の団地並だな~、でも草むしりは楽だわね~、草とかの世話もやってくれるところでないと(我々の年では)無理だわな~とか、勝手なことを言いながら別荘地の一番奥まで車を進めました。

 車を降りると、団地の一番奥はまだ伐採されていない雑木林。相方が1本の木を垂直に登っていく鳥を発見。(相方はキツツキが大好きで、一瞬エッと思うような意外なところに見つける)

 で、『撮って!』 というご指示に従い撮ったのがこの写真です。樹間なのに、奇跡的にピントが合ってます。 キツツキは、樹をコンコン叩きながら速いスピードで移動するのでオート・フォーカスでも、ナカナカ上手く撮れません。(マニュアルでは全く不可能です)

 以前はアッサリと 『どうして撮れないの?』 と言われ自尊心をひどく傷つけられたのですが、誕生日に赤いチャンチャンコの代りに 『赤い 女流一眼』をプレゼントして、自助努力を勧めた結果、『数々のご無礼をお許しください』 となったものです。

 オオアカゲラ以外にも、カッコウなど結構鳥の密度が高いので、次はこの地に泊って朝早くから鳥見をしようということで、郡上八幡へ戻り、鮎を食して帰りました。

 次回は、貸し別荘、ログハウス、そば屋さん、ヒルなどについて、老カップルのウンチクを‥‥