2009年9月17日木曜日

千畳敷バード・ウォッチングⅣ

 急いで歩くと息が切れるほど空気が薄い。登山者達が一歩一歩、足を踏みしめて登る中を、易々と飛ぶホシガラス。よく見ると稜線を越える時など、羽ばたかずに山の斜面に沿って上がる気流を使ってる。

 行ったり来たり忙しいカヤクグリもタップリ見たので、もと来た道を下る。

 朝と同じように駒ケ岳神社を右手に折れて、相方が見つけた和製ブルー・ベリーをもう一度見に行く。写真に撮っていると、相方が『後ろ、後ろ』と言う。
 
 数羽が石の上に降りてちょんちょん歩いている。胸から腹にかけてモコモコで、頭が灰色。相方が『イワヒバリ』 と言う。『なんで知ってる?』『TVで見た』 
 パターン認識では男と女の能力に圧倒的な差があるような気がする。勿論男劣勢で脱帽です。

 
 それはさておき、和製ブルー・ベリーを、どこかで見た青だな~と思った。
 さっきフッと思い出してインターネットで調べたらその通りだった。
 上村松園の青です。

 千畳敷はリッチだ!

2009年9月16日水曜日

千畳敷バード・ウォッチングⅢ

 お腹も空いたので山上ホテルのレストランへ。僕はカレーライス、相方はソース・ローメン+豚汁。
 ブツ切りのイモや肉が入ったカレーは如何にも山の男の料理。でも御飯にシンがない。昔は低地のスキー場でもシンがあった。きっと圧力釜使ってるんだろうな‥‥。

 御飯の後は、駒ケ岳神社を左手に曲って少し登ってみた。この道は傾斜がきつく幅も狭い。時々登山者が下りてくるだけで、とても静か。何種類かの鳥の声が聞える。
 
 アッと思ったら、眼の前の松に1羽止った。

 色合いはミソサザイの味噌茶色だがサイズが違う、尾も違う。ともあれ連写!
 帰って図鑑で見ると、カヤクグリ。

千畳敷バード・ウォッチングⅡ

 今年は遅くまで雪があって開花が遅かったそうで、予想外なことに高山植物が結構咲いている。

 鳥はいないとの読みで、相方は赤い女流一眼を車に置き、NikonのデジカメS600をポケットに山上へ。でも真昼間の液晶は反射がきつくてピント合せが難しい。そこで矢継早の指示が飛ぶ。お花畑の花を指して 『あれ撮って!』

 どっこい、こっちの青い男流一眼は400mm相当ズームに1.7倍テレコンで680mm×EXズームで1000mm程。接近戦ではピントが合わない。テレコンを外したり、はめたり悪戦苦闘。でも、このクルマユリは僕が発見したのです。

2009年9月15日火曜日

千畳敷バード・ウォッチングⅠ


 3時半に起きて朝食を済ませ、紅茶を沸かしてポットに入れて、いざ出発。

 7時15分ごろ菅の台駐車場着。半袖Tシャツ姿の相方を見て、駐車場の人から『上は今2、3℃だから、暖かい恰好で行ってくださいね』 と言われて仰天。

 ピン・ポイントの天気予報では駐車場辺りの最低が13℃、最高が20℃。標高による温度低下を忘れて一旦準備した冬物のズボン下と薄いセーターを置いて来たのは大失態。確か100mで1℃下がると思い出したが、後の祭。(ロープウェイは標高差950m)。車の中にあったスポーツジム用の長袖アンダー・ウェアを着て、ホカロンを貼り、待ち時間ゼロでバスに乗る。

 ロープウェイ乗り場では行列し、登山者でごった返している山上駅に着いたのが8時半。ここから馬の背のような所まで、登山者が途切れなく続く。真直ぐに上がる距離は300mほどで、徒歩1時間弱とある。難所ではなさそうなので、チョッと行ってみたい気もするが、靴はウォーキング・シューズで、服装も大失態、行きはヨイヨイ、帰りは怖いになりそうで諦め、遊歩道を歩く。

 高山なので鳥はいないかなと思っていたが、声が聞える。ハトより少し小さい、尾の先が白い黒っぽい鳥が岩と潅木の間を行ったり来たりしている。相方が『ホシガラス』と言う。『なんで解る?』 『図鑑で見た』 帰って野鳥の会発行の図鑑、新山野の鳥を見たら相方の言う通りホシガラスだった、恐るべし。

2009年9月7日月曜日

お散歩カメラ


 去年の春に鳥見を始め、夏には相方と2人カワセミのきらめくブルーに夢中だった。
 真夏の真昼間、カンカン照りの土手を水分補給の準備もせず何時間も歩き続け、倒れそうになって車に戻ってエアコンで息を吹き返す危険な経験を何度かした。その後、水分、食料、アメ、首に巻く湿したタオルなどを持参するようになり、行動半径が拡がってカワセミがいる場所を推定できるようになった。

 今年の夏は、相方が選挙の手伝いをすることになり、鳥見に行く機会がなかったが、8月最後に時間を見つけて、いつもの公園へ散歩に出かけた。この公園の裏にある川では2回ほどカワセミを見たが、この日は不在。

 代りに青いトンボがたくさんいました。

 ちなみに、カワセミの羽は青くなく、光の屈折や干渉で青く見えるのだと、紀宮清子さんが『鳥の雑学事典』書いておられます。このトンボも青色色素ではなく、干渉のブルーかな?