2009年6月7日日曜日

鈴鹿の山Ⅰ


 相方が石榑峠へ行こうと言いだした。

 『崩れて通行止めだよ』と言っても、『行けるところまで行く』と聞かない。『道が細いからUターン出来ないだろう』と言っても、『バックすればいい』と引き下がらない。

 目的はオオルリ。庭田山のオオルリが何故かいなくなったようで、モット高いところへ行ってみたいということなんだが、最近2人とも運転の腕が落ちてるので、アンマリ気乗りしない。

 相方は、最近仲間2人と超ミニ会社のようなものを立上げて、結構仕事が入り忙しく、2ヶ月ほど鳥見してないのでフラストレーションが溜まって、過激だ。

 一先ず石榑峠へ向う。工事中にも拘らずズンズン走破。が、遂に工事用の車輌で道路が完全に塞がれてる地点に到達。工事してるお兄さんが両腕でバツテンしながら近づいてきて『これ以上は行けない』と言う。

 幸なことにUターン出来、戻り始めて暫くしたら宇賀渓へ曲る地点に出た。相方の『曲れ』の指示に従い曲ったら、すぐ観光協会の駐車場に出くわしストップ。そこから先には進めず、駐車場のおばさんが『5百円払え』と迫る。

 ここまで戻る道すがら、オオルリ特有のさえずり『もういいかいー』が何度も聞えていたので、こんなところに止めなくても、工事で車が通らない元の路上に止めればいいのにと不承不承5百円を渡した。大きな駐車場なのに朝9時でヤット3台目也の駐車して、車を降りたら『もういいかいー』 

 エライ近い所にいるなと思いながら、カメラと双眼鏡の準備をしていたら、トイレに行った相方が走って戻ってきて還暦祝いの赤いG1を引きずり出し、『あそこ(駐車場内)の山桜の木にいる!』

 おっとり刀で行ったら、フッと飛んで、なんと駐車場横の電線に止った。オオルリは近辺の一番高い木のテッペンで、周りを見下ろしながら超美声でさえずるモノと2人とも信じていたので、スズメやカラスと同じように電線に止ったのには、意表を突かれたが、この時点で5百円の元は取った!ニコニコ♪

 この石榑峠駐車場は竜ヶ岳登山の基地らしく、自分達と同じ世代の登山者が次々と登っていくのにはチョッと感動した。

 我々も駐車場のおばさんにもらった地図を片手に、少し歩いてみた。但し、皆さんと違って2時間ほどで到達する頂上への山登りや、河原でのキャンピングが目的ではなく、オオルリ一筋の鳥見散歩だ。

 標高250mの駐車場から、332mの白滝吊橋まで往復約2時間半歩き、駐車場の1羽を入れると都合オオルリ3羽とカケス2羽を間近に見ることが出来大収穫だった。(写真は登山道の樹間から撮ったオオルリです)

 帰りに相方が駐車場のおばさんに『沢山鳥を見れました』と礼を言い、僕も深く一礼して感謝を示しました。

 

0 件のコメント: